福井大学子どものこころの発達研究センター発達支援 研究室

飯田知子

子どものこころ診療部

皆様はじめまして。

平成31年4月より福井大学病院こどものこころ診療部、育成部門レジデントとしての研修を始めました飯田知子と申します。

私は新潟県出身です。新潟県は南北に長く陸路で330kmほどあります。九州で例えると鹿児島から福岡間程です。福井県から新潟市を目指すとなると、新潟県(糸魚川)に入ってから山を越え、海沿いを200km移動しなければならず、結構大変です。天候は、曇り、雨の日が多く、冬は毎日雪です。天気予報はどおせ見ても・・・とあきらめてしまうほどです。たまのお天気の日は外遊びをしないともったいないと焦ってしまいます。日本海側でもあり、4月に福井県へ転居後、気候は似ているのかなと感じましたが、短い夏を目指して、家のトイレに福井県の観光地図を張りました。キャンプやカヌー遊びなどアウトドアが好きなので、これから福井県内をいろいろ探索してみたいと考えています。 家族は3人の息子たちと夫と暮らしています。夫は長男が生まれたころより専業主夫をしてくれています。こどもが小さかったときは、なぜ男に母乳がでないんだ!と切に思っていた様です。夫が抱っこしないと泣き止まないことも多々あり、私は母でありながら、お父さんの心境も味わっていました。今では夫婦二人とも、家事、育児ができるので、結構便利な育児システムになりました。 私は新潟大学病院の初期臨床研修後に、小児科医として新潟県内から山形県鶴岡市の病院まで、育休・年休をはさみながら12年間ほど病院で働いていました。勤務していた病院では、一般開業医さんから、肥満、不登校、心身症、頭痛、不定愁訴などの精査のための患者さんが、紹介されてきます。血液検査、画像検査等行い、以後治療を行いますが、こころの状態が関係しているような患者さんの場合、なかなか治療がうまくいきません。小児心身症や発達障害などの専門医は少なく、紹介するにも紹介先探しに苦労する状況でした。そんな中、私を始め一般小児科医が対応していましたが、診断、治療方針、対応は間違っていないのか、児の役に立っているのかなど自分の診療への疑問や無力感が募りました。解決志向ブリーフセラピーを中心に研修会に参加しましたが、その中で「こころの診療」を専門的に勉強したいと考え、今回、育成部門の研修に参加させていただきました。研修を始めてからは、勉強しなければ、いけないことの多さに圧倒されている毎日ですが、スモールステップで頑張っていきたいと考えています。患者さんは経過の中でたくさんのことを私に教えてくれましたが、そのことを無駄にしないように一生懸命がんばりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。 福井大学子どものこころ診療部・児童青年期こころの専門医育成部門 飯田知子